無農薬の野菜を自分たちで作って食べる
ささやかな実験菜園
レインボーファーム
安心できる野菜を自分たちの手で作り、季節感と大地の恵みを存分に味わいたい。そんな理想を求めて、2018年に「レインボーファーム」のプロジェクトを開始しました。全員、農業体験はほぼゼロ。当初は理想ばかりが先走り、頭でっかちであったために苦戦を強いられました。
作物が順調に生育するためには、多くのファクターが複雑に絡み合い、おまけに天候も毎年大きく変わるので、バランスを見つけるのが非常に難しいのです。しかも、春夏秋冬のサイクルは年に1回しかない! ということで、ノウハウの蓄積も思うようにいきません。しかし、2021年に畑の引越しをしてから、プロジェクトもちょっと進化しました。
耕作面積も多少増え、今までの失敗を修正しながら、少しずつ成果も出て来ました。あまり暑過ぎない天気のいい日には、みんなでお弁当を広げて、豚汁やらバーベキューも楽しんでいます。また冬には味噌造り、梅雨前には梅干造り、他に薬草酒や野草茶を作る実験も始めました。
当初は安全な食作りが目的だったのですが、実際に天と地の間で作業をしておりますと、これが心身にも非常に大きな影響を与えているということが、実感として解るようになりました。現代人が、心の問題を多く抱えるようになったのには、やはり自然との乖離が大きく影響していると思います。その意味で、自然の回復と心の回復は、互いにフィードバックし合いながら成し遂げられていくものだということを、作業を通して学んでいます。
プロジェクト・リーダー:吉丸ゆう子
畑の所在地:川崎市麻生区黒川2107-1
小田急多摩線黒川駅から徒歩20分、クルマで6分