フィジカル・トレーニング

フィジカル・トレーニングをする目的

フィジカル・トレーニングをする目的は大きく二つあります。一つは、基礎体力をつけて日々の修行(エクササイズ)が継続できるような状態に自分を持っていくことです。基礎体力がなければ、「よし、やろう」という気が先ず起きませんし、また三日坊主で終わってしまい継続していくことができません。
 
霊性の向上というものは、短期間で一挙に達成されるといったものではなく、段階的なステップを踏みながら少しずつ上がっていきます。毎日の地道な取り組みというものが不可欠であり、評価してくれる者もおらず、達成感があるというものでもなく、いわば孤独な一人旅です。
 
もう一つは、背骨の歪みを無くし体幹を整えて、チャクラの覚醒とクンダリニーの上昇に備えるということです。これについては、一つめの基礎体力をつけるといったこととは次元の違う取り組みになりますが、家を建てるのと同じで、先ず基礎部分がしっかりしていないと、いきなりこちらに取り組んでも、グラグラして場合によっては倒れてしまうということになります。
 

フィジカル・トレーニングを重視する理由

エクササイズ全体の最後の仕上げは、なんといっても「瞑想」です。しかし身体を先ず整えるということをせずに瞑想ばかりやっておりますと、気が頭頂部に集中し、身体全体のバランスを壊してしまいます。その結果、身体上に、様々な不調が表れてきます。いわゆる禅病を起こしかねないので、その防止のためにも地道なフィジカル・トレーニングが欠かせません。
 
もう一つ、心を安定させるためにも重要です。心の安定はエクササイズの最初の一歩ですが、心を安定させようと思って心ばかりを見詰めていてもダメなのです。心身というのは常に一体であり、心の状態は身体に多大な影響を与え、逆に身体の状態が心にも影響を与えます。ですから、身体を快活な状態にキープすることは、とりもなおさず心の安定にも繋がっていくのです。
 

『虹の学校』流トレーニング方式

これが唯一とか、最高とは申しませんが、『虹の学校』では、基本に「自彊術」体操を据えて、これにハタヨーガと呼吸法をプラスしたトレーニングを行うようにしています。
 
自彊術(じきょうじゅつ)は、大正時代に中井房五郎氏によって創案された健康体操で、31の動作を連続して行い、およそ20分で完了します。
 
「自彊術」をなぜ柱に据えたかといいますと、体力の向上、柔軟さと姿勢の改善、体調不良の改善に、実際に顕著な効果があることが実証できたということが一つと、全31動の流れが非常によく考えられていて、およそ20分という時間で完結するからです。これが、毎日続けていくためには大いに役立つのです。
 

呼吸法を身につけることの重要性

人間は息をしなければ生きていけません。ですから呼吸は、生体活動を維持するための最も重要な要素です。ところが、これほど重要な呼吸を、普段意識することはまずありません。重要だからこそ、意識せずとも呼吸が行われるようになっているためです。しかし一方で、それは呼吸の真の目的を知らないということにも繋がっているのです。
 
現代の一般的な認識では、人が生命活動を維持するために必要なエネルギーは、もっぱら食物から得ていると考えられています。しかしこれは正しくはありません。その証拠に食をまったく取らなくても、水さえ飲んでいれば、人間は3週間から1ヵ月くらいは生き続けられます。
 
けれども息を止められたとしたら、人間はわずか5、6分で生命活動を停止してしまいます。そこで、呼吸のことを息(=生き)と言い、いわゆる死亡した状態を「息(生き)の根を止める」と言っているのです。つまり生命活動を停止した時には、ガスの元栓が閉まった時のように、「根」からの何らかのエネルギーの供給が止まるということです。
 
このエネルギーは、一つにはもちろん酸素ということになるのですが、それ以外にも、現代の一般的測定機器では検出されない微細なエネルギーがあるのです。これは宇宙エネルギーとか、プラーナとか、エーテルと呼ばれています。実に、人間だけに留まらず全宇宙の生命活動が、この宇宙エネルギーに依存しているのです。
 

呼吸法は、この根本原理を知った上で、上手にエネルギーを取り込み、魂および身体に行き渡らせる各種の方法をトレーニングしていきます。