「意識」のあり様が、その人の「霊性」レベルを映し出す
このマップをご覧になれば、この世界を成り立たせている意識構造、絶えず社会に軋轢というものが生じている要因、エリート層や支配層の心理状態、この世の不条理さ、理性というものの限界、霊的成長の困難さ、などに関する疑問はすべて解けることでしょう。
そして、自分自身の「意識」状態のレベルとそれが示す意味についても。
文中に掲載しました2枚のマップは、次よりダウンロードしていただけます。
意識のマップ.jpg
各意識段階の人口構成.jpg
人の一生は霊性向上のための旅
人は、一生涯にわたって霊性向上のための旅を続けます。しかしこの旅は、死をもって終わりになるのではありません。肉体の死後も「魂」は生き続け、霊界に還ってのちも引き続き霊性の向上を目指して学習を続けていきます。
しかしそうは言っても、人生の目的が「霊性向上のための旅」にある、という話をすんなり納得されるという方はほとんどおられないでしょう。さらに、こういう疑問も当然ながら持たれることでしょう。「死後も霊界で生き続け、引き続き学習を続けていく」と言うのなら、なぜわざわざこの世に誕生してくるのかと。
この理由は二つあります。一つには物質界のほうが何かと制約が多く、生きる上での困難さというものが付きまとうためです。「かわいい子には旅をさせろ」ではないですが、困難に出逢い、これを乗り越えていくという体験をすることが、自己の霊性の向上にとっては大きなチャンスとなるのです。そのわけは ──
霊界には物質というものが存在しません。そこは非物質(*注1)だけで構成された世界ですので、自分の意識のあり様(よう)がそのまま周囲の世界を形づくってしまうのです。そうしますと、物質界で味わうような困難さというものはない代わりに、刺激にも乏しい。これが、霊性のまだそれほど高くない「魂」にとっては、退屈でもあり、飛躍の機会がなかなか得られないということになってしまうのです。
それと、いま言ったことに関係しているのですが、霊界というのは純然たる「波動(*注2)の世界」です。そのため、同じ波長が共鳴する「同調の法則」によって、近い振動数の帯域にある「魂」が寄り集まり、それぞれの世界を形づくるという性質があります。そうしますと、霊界においては、自分の「波動」の帯域とかけ離れている「魂」とは、おいそれとは出逢えないという環境的な制約が起きてしまうのです。
ところが地上においては、地球に誕生した「魂」がみな等しく身体という物質を纏ったおかげで、霊性の波動帯域を超えて互いが出逢うことが可能となったのです。言い換えますと、霊性の高い人と低い人とが混じり合って、同じ地球上で生活するという世界が出現した。これが、人間に「ストレス」というものをもたらす最大の要因となっているのですが、しかし一方で「ストレス」があるからこそ、様々な心理的体験が地球上で可能となっているのです。
その人の「霊性」が今どのレベルかは「意識」のあり様で分かる
さてそこで、本稿のテーマです。その人の「霊性」のレベルが、今どの段階にあるかということはどこを見れば分かるのでしょうか? それとも、霊視できる人以外には、そういったものは判断できないのでしょうか? これは、その人の今の「意識」のあり様を観察してみれば、普通の人にも分かるのです。
ということは、「意識」のあり様を見れば、その「魂」の今の「霊性」のレベルだけではなく、今後の生き方の課題も見えてくるということになります。
さてここで、なぜ今の「意識」のあり様が、「霊性」のレベルを表すことになるのかという疑問を抱かれることでしょう。これは、*注1の解説欄の中でもお示ししたように、そもそもこの宇宙というものが、「意識」の集合体として成り立っているためです。
みなさんの多くは、「この世」の向こう側に「あの世」があると捉えておられるでしょう。けれどもそうではありません。「あの世(霊界)」と「この世(物質界)」とは、常時、重なって存在しているのです。その証拠に次の問いを考えてみてください。あなたの「意識」は「物質」でしょうか? いいえ、そうではないでしょう。目に見えないものですし、それ自体を掴まえようがありません。
ということは、「物質」である「身体」と、「非物質」である「意識」とがいつも重なって活動しているということなのです。つまり、あなたという人間は、身体を持って「物質界」に暮らしながら、同時にその経験を「霊界」側で咀嚼しているのです。と、このような関係があるものですから、各人の今の「意識」のあり様が、その「魂」の「霊性」のレベルというものを表現しているのが分かるのです。
『意識のマップ』の成り立ち
『意識のマップ』に「霊性密度(=チャクラ・システム)」の概念を付け加えるという発想は、私独自のものではありません。英文のサイトに同様のものを見つけて狂喜したのですが、検討を重ねた結果、それとはやや違う分類になった独自の編集のものを次に掲載しています。
デヴィッド・R・ホーキンズ博士の『意識のマップ』に「霊性密度(=チャクラ・システム)」の概念を付け加えたもの
この『意識のマップ』の主軸となっているのは、左から3列めの、ホーキンズ博士が「意識のエネルギーレベル」と呼んでいる数値化された階層モデルです。注意していただきたいのは、これが10のべき乗の数値によって表現されていることです。この表現方法を見て、私はすぐに「霊性密度」と重なることを直感しました。「霊性密度」も、振動数がべき乗で推移していくのをマップに落とし込んだものだからです。
その結果、「霊性密度」の階層を、「意識」の状態で見ていくという道がここに示されることになりました。これはまったくもって素晴らしい。この発見は、人類史上かつてなかった画期的な成果であると私は思います。これは、「スピリチュアリズム」のより現代的で科学的な発展と言え、ロバート・モンロー博士に並ぶ偉業として称えられるでしょう。
「筋肉反射テスト」とその背景原理
「意識のエネルギーレベル」というものが、具体的に何を示すのかは不明ですが、ホーキンズ博士は、10の1乗~10の1000乗までの乗数による階層を設定し、この軸の上に人の「意識」というものを落とし込んでいったのです。その際に用いた手法が、キネシオロジー(Kinesiology)を応用した「筋肉反射テスト」です。
これは、人間の筋肉というものが、ある問いかけに対して、それが「宇宙真理」から言ってポジティブである場合には強く反応し、逆にネガティブな場合には弱く反応するという性質を応用した判定法で、日本では「O-リングテスト」がよく知られています。「O-リングテスト」は、1977年に大村恵昭(よしあき)氏が、指を使ってもできるとして開発した手法ですが、元になっている原理は同じです。
ホーキンズ博士が行ったものは、被験者に腕を伸ばさせて、これに押し下げる力を与えて真偽を判定するというものでした。例えば、「怒り」というワードを与えて、その「エネルギーレベルは【100】以上ですか?」というような聞き方をしていくと、どこかの数値で判定結果が逆になるところが出てきます。こうして、このワードは【150】に相当するといったことが分かるのです。
ホーキンズ博士のグループは、このようなテストを、2万人以上の被験者に対し数万回行った中で、このマップを作り上げていったのです。
▼ ホーキンズ博士の実際のテストシーン
「筋肉反射テスト」については、それ自体が眉唾物だという見方があります。それはそうでしょう。「宇宙真理」から言って、ポジティブかネガティブかが「筋肉反射テスト」を使って分かるというのですから。私も、40年以上前に「O-リングテスト」を知ったときには、興味は持ったのですが原理を訝しみ、それ以上は追究してきませんでした。
というのは、「O-リングテスト」には、その理論の根拠となるものが示されていなかったからです。あるいは、私も若かったので理解力がなかったのかもしれません。ところが、『パワーか、フォースか』の著書の中で、その根拠となるものを、ホーキンズ博士が「アトラクター・フィールド(Attractor Field)」との関連で解説しているのを読んで、今回はなるほどと納得しました。
アトラクター(Attractor)というのは「引き付ける」という意味です。先ほど、宇宙は「意識」の集合体だと述べたのですが、まさしくその集合体の中に、「同調の法則」によって様々な概念の「アトラクター・フィールド」が形成されていくのです。同じような意識が集まったエネルギーの塊と考えていただければ良いでしょう。これは、それだけを聞くと眉唾っぽく聞こえるかもしれませんが、近年、膨大な変数を同時に大量に解析することが可能になった(その代表が気象データ)おかげで、その理論の正しさが「カオス理論(*注3)」としても証明されています。
そうしますと、ユングの言った「集合意識」も、「意識の大海原」という考え方も、また俗にいう「引き寄せの法則」の根拠も、みな「アトラクター・フィールド」が関係しているということで納得がいくのです。そして、「筋肉反射テスト」の判定にも「アトラクター・フィールド」が関係していると考えれば、このテスト方法の妥当性にも理解がいきます。というのは、被験者の「超意識」にもそれらが浸透しているので、誰に対して行っても、「筋肉反射テスト」は同様の結果をもたらすというわけです。
さらにホーキンズ博士は、「アトラクター・フィールド」が与える「筋肉反射テスト」への影響を「ヒト中枢神経システム」の働きとして説明しています。すなわち、 高いパワーのアトラクターのエネルギーパターンは、脳のエンドルフィンを放出してすべての臓器を活発にさせるので、体は強く反応し、逆に低いエネルギーパターンによる刺激は、アドレナリンを放出して免疫反応を抑圧するので、体は弱く反応するということです。
以上のことをさらに詳しくお知りになりたい方は、『パワーか、フォースか』を読んでいただくとよいのですが、科学的興味のある方以外には、あまり強くお勧めはしません。よい本なのですが、頭の良すぎる人特有の言い回しが随所にあって、とてもスラスラ読めるという代物ではありません。難解というほどでもないのですが、かなりの知力を要求されることは確かです。しかし読み通せれば、多くの気づきが得られることでしょう。
『意識のマップ』の見方
最重要の要点については、ここに掲載しました2枚のマップをしげしげと眺めていただくだけで、充分だと思います。また、肝心なことは、単にこのマップの構造を知るということだけでなく、「意識」の向上のために(それは引いては「霊性」の向上につながる)活用し、努力するということにあります。ということで、次にはこのマップを解説していきましょう。
先ず、左から3列めにある「エネルギーレベル」を見てください。ここには下から上へ20~1000の数字が並んでいます。ですが、この数値は、べき乗の「乗数」を表しているということに注意してください。例えば、10の2乗ということになりますと、10×10=100となり、実際には10の1乗の10倍の数になります。さらに3乗ということになりますと、10×10×10=1000となって、10の1乗の100倍となるわけです。
ですから、最下段の20乗であってもとてつもない数ですし、1000乗ともなれば気が遠くなってしまうほどのレベル差がそこにはあるということを、漠然とでいいですから先ずは理解しておいてください。
ホーキンズ博士は、『パワーか、フォースか』の文中で、この「エネルギーレベル」を電気エネルギーに換算した数値を2箇所に提示しています。4列めに並べた数値は、この2箇所の数値をもとに弾き出したものです。これもべき乗の数値として表示していますが、単位がマイクロワット(µW:Wの1,000,000分の1)であるところに持ってきて、この乗数には、後ろに「億」の値がつくのです。ですから、とてつもなく微小なものだということが解るでしょう。けれども、第5霊性密度を超えてからはプラスに転じ、逆に巨大なエネルギーの発散となっていきます。この関係を覚えておいてください。
その右側を見ていくと、人間の様々な「意識」状態を表す言葉が並んでいます。これを眺めていますと、自分の「心グセ」というものが、大体どの位置にあるかということが解ってくるでしょう。さてそこで、自分の「心グセ」が、調子の良いときと悪いときで「エネルギーレベル」を上下しているのだということがお解りでしょう。言い換えますと、「エネルギーレベル」が落ちたときに、その人のネガティブ傾向がより強く出ているのです。
このように、人間の「意識」は、ちょっとした刺激でアップしたりダウンしたりします。しかし、ある程度の幅の中で上下しているはずです。これを、『エニアグラム』のところで紹介したリソとハドソンさんは、木釘と輪ゴムの喩えを使って説明しました。
この「意識の階梯」を1本の大木に見立ててください。あなたの今の通常時の「霊性」レベルを表現した高さに木釘が打ってあるのです。そして、そこに輪ゴムが引っ掛けてある。木釘の位置というものは、基本的には変わらないのですが、輪ゴムは上下に揺れ動きます。これが、その人の日常の「意識」のあり方になっているということです。
そして、この喩えが面白いと思うのは、(リソとハドソンさんは言っていませんが)下方向へは自重で簡単に伸びるのに、上方向へは引っ張り上げて貰わないと伸ばすのが難しいという点です。この「引っ張り上げて貰う」という行為は、高い波動に、自分の「意識」を同調させていくことによって初めて成し遂げられるのです。
「エネルギーレベル」にある2つの関門
ところが、この関門を乗り超えていくという人は、それほど多くはいません。実に人類の85パーセントは、【200】未満のレベルに留まるというのです。図の赤とオレンジの箇所に並んでいる言葉を見れば、それにも納得がいくのではないでしょうか? 注目していただきたいのは、このレベルの最高位が【175】の「誇り(Pride)」となっている点です。ですから、人類というものはなんと低いレベルをウロチョロしているのでしょうか‥‥?
2列めの「規範」という列に示したのは、2つの関門で分けられた範囲における人生上のメインテーマです。【200】未満の段階では、「自己の生き残り」ということが最大のテーマになっています。この段階では、まだ「本当の自己」とは何かということが発見できていません。「自己」イコール「自我(エゴ)」なのです。そこで、生存本能に従って、他を押し除けてでも、先ず自分の生き残りを図るということが大テーマとなるのです。
けれども、「エネルギーレベル」が【200】を超えますと、「エゴ」の部分がしだいに取れていき、「他者に対して良き人間」であることが、人生におけるメインテーマへと変わっていきます。この【200】超えの変化は、通常であれば、年代の経過とともに自然と起きるものです。
若いうちは「自己の生き残り」があくまでメインテーマですから、自己に反する者を追い落とそうとして他者には闘争的になりますし、自己の不快を考えなしに他者にぶつけたりするものです。けれども、年齢を重ね経験を積む中で、自分の「生」を多くの人が支えてくれているということが解ってくるようになると、感謝や報恩の念が湧いてきて、他の人に役立ち喜んで貰うような生き方をしたいと自然と思うようになるのです。
しかし、いま言ったことは〈通常の場合であれば〉というステップであって、もちろん個人差があります。人類全体を見たときには、残念ながら【200】以上の「意識」レベルに達している人というのは15パーセントしか見られないのです。
次の『各意識段階の人口構成』図を見てください。その先には、さらに第2の関門があります。これがレベル【500】で、ここに至って初めて、人は真実の「愛」に目覚め、どんなものごとに対しても優しく振る舞えるように変わります。けれども、【500】以上に達する人は、全体の4パーセントしかおりません。そしてさらにその上の【540】以上となると、わずか0.4パーセントとなり、レベル【600】以上ともなると1000万人に1人という狭き門になってしまうのです。
意識の「エネルギーレベル」の人口分布
「筋肉反射テスト」に逆反応を示す一群
ホーキング博士は、ここでさらに注目すべきポイントをいくつか披露しています。先ほど、木釘と輪ゴムの話をしましたが、人生経験を積んでいけば、人も少しは反省をし、霊的向上心も芽生えてきて、輪ゴムが引っ張りあげる力が木釘を上方向にズラしていくようになります。ところが、人間は一生涯を通じて、平均でたった5ポイントしか向上しないというのです。例えば、出発点がレベル【100】だったとしたら一生涯かかっても【105】にしかならない。
一枚めのマップを見てください。これではマップの表の一段階上に上がることも容易ではありません。同じ段階の中でちょこっと向上するという程度です。「霊性密度」を7×7の49段階に分ける考え方があるのですが、かねてより、一生涯を通じても、細分化したこの一段階を上がるくらいしか進歩しないと言われてきました。が、それと同じことが「筋肉反射テスト」を使って統計的に証明されたのです。
また、全体の2.6パーセントに、「筋肉反射テスト」のポジ・ネガ反応が逆転して現れる人たちがいるというのです。これも実に興味深いことです。なぜなら、「アトラクター・フィールド」に真っ向から逆らう習性を持つ人がいるということですから。となると、この数値は「悪魔信仰」に惹かれる人たちとは考えられないでしょうか?
そして、この2.6パーセントの人たちが、世の中に起こる72パーセントの問題を引き起こしているとまでホーキング博士は断言します。これらはみな、テストの結果です。本書が刊行されたのは1995年ですが、私にはまさにディープ・ステートの問題を当時から映し出していたように思えるのです。
「パワー」と「フォース」のカウンターバランス
前のところで、電気エネルギーに換算したときの極小と極大の関係を覚えておいてくださいと書きました。『パワーか、フォースか』には、この「エネルギー」の釣り合い(カウンターバランス)の関係というものが載っています。すなわち、
【700】レベルの個人1人 | 釣り合う | 【200】レベル以下の7000万人の個人 |
【600】レベルの個人1人 | 釣り合う | 【200】レベル以下の1000万人の個人 |
【500】レベルの個人1人 | 釣り合う | 【200】レベル以下の75万人の個人 |
【400】レベルの個人1人 | 釣り合う | 【200】レベル以下の40万人の個人 |
【300】レベルの個人1人 | 釣り合う | 【200】レベル以下の9万人の個人 |
【700】レベルの個人12人 | 等しい | 300【1000】レベルのアバター1人 |
最後の【1000】レベルのアバター1人とは、おそらくかつてイエスという名であった霊的存在のことを指しているのでしょう。そして、地球においては、【700】レベルに達した個人12人が、このアバター1人のエネルギーに代わって存在しているとホーキング博士は言います。これは、神秘学でかねてから言われてきたことです。しかしその12人が表に出るということはありません。どこかでひっそりと暮らしながら、絶えず人類に良質なエネルギーを送り続けているのです。
「パワー」の意味と「フォース」の意味
『パワーか、フォースか』は、原題が「POWER VS. FORCE」となっています。翻訳者が、これを「パワー対フォース」としなかったのは、なかなかのセンスだと思います。それは「対立」ではなく「選択」の問題だということを暗示させますから。「パワー」が「アトラクター・フィールド」に存在する隠された莫大なエネルギーのことを言っているのに対して、「フォース」は人間の活動が生み出している、レベル【200】未満のちっぽけなエネルギーのことを指しています。
人間は「フォース」にばかり夢中になっているけれど、それは錯覚なんだよ。それよりも「パワー」のほうがずっと大事なんだよ。というメッセージが「VS. 」の部分に込められている気がします。そして英語の〝POWER〟には「べき乗」の意味もありますから、その意味を掛けているのかも知れません。
人類の未来は明るい
人類にとっては、喜ばしい現象も書かれています。何世紀にもわたって、人類の「エネルギーレベル」の平均値が【190】に留まっていたものが、1980年代の後半になって、突如【207】にジャンプしたというのです。この数値は、第1関門の【200】を超えるレベルです。人類は、総体で見れば、第1関門を突破する段階にまでは進化した。
これは、地球圏を取り巻く「波動」が上昇したことで、そういった現象を引き起こしている証左と考えられます。悪いものがいろいろと表に出て来ているということは、「波動」が下がっているのではなく、逆に上がっているのです。地球の「波動」が上がっているからこそ、今まで隠されてきたいろいろなものが表に炙り出されてきているわけですね。
ホーキング博士は、『パワーか、フォースか』の巻末で、次のように語っています。
「私たちは今、ちょうど自分たちの集合的な認識が進化しようとするところに立っています。人類はもはや無知の代償を無意識的に払わされる運命ではありません。もしそうであるなら、人類の共通意識は、この新しいレベルには上がっていないはずです。 これから先は、人類はもはや闇によって奴隷化されないことを学ぶでしょう。そうなれば、人類の運命は確実なものとなります」と。
このようなことから、人類の未来はとても明るいと断言できます。ですから、みなさんも、ご自分の「意識」レベルを上げるという視点と課題を持って、今後の人生を歩んでいっていただきたいと思います。一生涯かかっても、人類の「霊性」向上の平均値がわずか5ポイントに留まるというのは、そもそも「意識」を〈意識する〉という習慣がないためなのです。ご自分の「意識」を野放しにしたまま生きている人がほとんどなのです。
『意識のマップ』をどうぞご活用ください
けれども、これまで解説してきたように、「意識」のあり様というものは、その人の「霊性」のレベルというものを映し出しているのです。あなたの人生の究極の目的は、「霊性」の向上にあります。それが、霊界に還ってからの過ごし場所を決めるのです。このことをしっかり胸に抱いて、今回ご紹介した2枚のマップをどうぞ活用なさってください。
ただしこれを、ご自分の優位性の確認のために用いたりはしないようにネ。「得意」や「嘲笑」や「攻撃」が、どのレベルを映し出しているかは、表を眺めれば自ずとお解りでしょう。
「神」の視点に「偽善」の一切は通用しません。それは〈見破られてしまう〉ということではなく、「神」の視点にはそもそも本性しか見えないからです。「偽善」を為すという行為の部分は見えない。「偽善」を犯しているという「企みの悪心」部分のみが丸見えになるのです。逆に言えば、どのような「善心」も、「神」が見逃すことは決してありません。正直に生きましょう。それがなんと言っても「霊性」向上のための一丁目一番地なのです。
*注1:非物質は、大きくは「意識」と「半物質」と「生命エネルギー」の3つに分けられます。これらは、もともとは一つの「振動するエネルギー体」なのですが、振動数を落とすに従って、前記の3つの役割に大きく分かれていくのです。ここで「半物質」としたのは、物質化以前の物質に似た状態を差します。「半物質」は、霊界側から見ると、あたかもこの世の物質と同じように感知されるのですが、物質界側にいる人間には(霊能者以外には)見えません。
近年になって、宇宙物理学ではこれを「Dark Matter(暗黒物質)」と呼び、ここで言う「生命エネルギー」のことを「Dark Energy(暗黒エネルギー)」と呼ぶようになっています。しかし物理学会が、いま述べた関係をまだ認知しているわけではありません。ここで言う「Dark(暗黒)」は、〈物質的見地からは確かめられないもの〉の意味で使われています。
*注2:「非物質界」と同じ意味。よく言われる「波動」という言葉を使って「波動の世界」としたのは、注1で〈もともとは一つの「振動するエネルギー体」〉と記述したことの別表現です。
*注3:予測不可能な条件の中にパターンを発見する手法。局所的には予測できないものであっても、全体的には安定したパターンが見られる。