昭和式家庭料理の基礎を学ぶワークショップ


 

企画の主旨

和食の特色は、なんと言っても、それが「水の料理」だと言うことです。水に出汁を引くことを基本に味が組み立てられているのです。そうなったのには理由があり、日本が良質な水資源に恵まれていたことと、周囲を取り囲む海に、出汁の素となる海産物が豊富にあったからです。また、日本列島の大部分が温帯に属し、四季の恵みが豊富だったことや衛生状態が良かったことも「水の料理」を発達させる要因となりました。このような地域は、世界を見回してもあまりないのです。
 
ところが、現在では、この基本が家庭から完全に忘れられ、もはや伝承されなくなっています。代わりに広く浸透してまったのが、各種の調味たれを用いた、見てくれだけが和食風のまがい物料理です。水に出汁を引くことをしない料理、それはもう和食とは呼べません。ハンバーガー世代に対応した、濃い味付けで舌を誤魔化した、無国籍料理に過ぎないのです。
 
「淡味眞(たんみしん)」という言葉があります。本当の味は淡い味にこそある、という意味です。海産物も農産物も、自然が与えてくれる恵みは、本当はそれ自体がすでに美味しいものであり、濃い味付けなどは必要としないのです。水をベースにした、すっきりしていて、でも心がほっこりと和み、しみじみ美味いと感じるものが、本来の日本の家庭料理なのです。
 
あらゆるものが、人工的に加工され、システム化され、それに慣らされてしまってもうワケが分からなくなっている状態にある家庭料理を、「なんとかしたい」と思っている方に、昭和時代の調理の知恵をお伝えしたいと思います。関心のある方のご参加をお待ちしております。
 
なお、全6回がワンセットになっています。1回ごとのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承ください。全6回を通しで受講できる方が条件です。また、初心者向けコースとなっておりますので、ベテランの方はご遠慮ください。
 

 実施要項

募集数

6名(あと残り4名)

実施日

下記の予定欄をご参照ください。

*会場の予約システムの都合で、2カ月前にならないと予約が取れません。

*基本は隔週開催で、平日(できるだけ火曜)に実施の予定です。

時 間

午後1時30分~4時30分

会 場

多摩市 和田・東寺方コミュニティセンター「大栗川・かるがも館」

来所方法については、お申し込みのあった方に、個別にご案内します。

参加費

1回につき、500円+材料費(人数分でシェア)

総額は1,500~2,000円ていどを見てください。

持ち物

エプロン、手に馴染んだ包丁

作ったものをお持ち帰りいただくための密閉容器数個

専用のノートと筆記用具

指 導

今成宗和

 

各回の予定

  • このワークショップは、特定の料理レシピを習得することが目的ではなく、それを事例に、あくまで調理の基礎をマスターすることが狙いです。
  • そのため、1回めに習得したものをベースに2回め、2回めをベースに3回めが進んでいくように構成してあります。
  • このようにして、とにかく基礎さえしっかり身につければ、あとはどんな材料が来ても応用が効くようになるのです。
  • なお、事例として実習したい料理については、参加者のご要望をお聞きし、臨機応変に進めて参ります。

 

実施日 テーマ 主な内容
1回め 1月22日(火) お出汁を引く、漬物の基本 ・お出汁の引き方
・味噌汁、具沢山の醤油汁
・漬物あれこれ(塩漬け、ぬか漬け、他)
2回め 2月5日(火) 出汁の応用、かえしの技 ・第5の調味料、かえしを作る
・かえしと出汁で天ぷらそば・うどんを作る
・天ぷらのコツ
3回め 未定 煮物あれこれ ・魚の煮物
・野菜の煮物
・酒肴の煮物
4回め 未定 常備菜、副菜で、献立づくり ・日持ちのする常備菜
・合わせ調味料の技
・酢の物、和え物
5回め 未定 フライパンを使いこなす ・チャーハン
・野菜炒め
・卵料理
おまけ 未定 材料を余さず生かす
冷蔵庫の残り物を使って
・スープ
・炒り豆腐
・きんぴら、ふりかけ、佃煮

 

指導役より 

プロの料理人でもない私が、料理の指導などするのは大変おこがましいのですが、長くやって来たことだけは確かです。半世紀以上前の小学校に入学する頃から、興味を持って母親の作る料理の手伝いをしていました。包丁の使い方や材料の切り方、具材の組み合わせ、下ごしらえの方法などはその時に習得しました。
晩年になってあまり動けなくなった母親に、秋刀魚の梅煮を作ってあげたことがあります。ひと口、口に入れた母親が「うん、よし」というふうに頷いてくれたのが嬉しく、その姿がまだ瞼の隅に残っています。


お申し込み、お問い合せは、e-mailで。LinkIcon

会場のご案内

和田・東寺方コミュニティセンター 通称[大栗川・かるがも館]


東京都多摩市和田2006番地4
市役所の施設案内ページ ▶︎

*市役所の案内ページに、バス利用の方法が載っています。